KOF2010でのIE9に関する雑感

11月5日と6日に関西オープンフォーラムが開催されました。11月5日だけですが参加してきました。ブラウザベンダーの方がある程度そろって講演されることでその講演を聞いたことも含めての雑感です。

その中でも、Microsoftの春日井さんのセッション「ついに登場!Internet Explorer 9」について書かせていただきます。

あくまでも、個人的な雑感ですので、ご了承ください。

僕は、IE9は、近年のIEのバージョンの中で最も最低なブラウザだと思っています。

もちろん、旧バージョンと比べて脆弱性の修正や機能追加などでより良くなっているはずですので、新バージョンのほうが使いやすいとは思います。

なぜ、最低かというと、いろんなところで言われていると思いますが、IE9がWindows XPに対応しないこと、これが僕の言う最低なところです。

セッションのタイトルにある「ついに登場!Internet Explorer 9」のついに登場しても利用できないよ!また、セッション中に「IE9を帰ったら絶対インストールしたほうがいいですよ」と言っていましたがインストールできねーよという人がいるんですよ。よくそんなことが言えてもんだなーと思っていました。

XPは、徐々にシェアを落としているとはいえ、まだ60%近いシェアをほころる最もシェアの高いOSです。
つまり、もっとも利用者の多いOSということになります。

IE9がXPに対応しないということは、60%近いユーザがIE9を利用できないことになります。

ブラウザにとって大事なことは、「使ってもらうこと」だと僕は思っています。HTML5やCSS3をどれだけサポートしたとかどうでもいいんです。大事なのは「使ってもらうこと」です。多くの人に使ってもらうとさらなるフィードバックを受けることができます。最新版のブラウザを使うことにより、セキュリティ的にも向上しているはずなので、旧バージョンと比べてより安全にWebを利用できるからです。

IE9がXPに対応しないのは、技術的な問題だと言っていましたが、その技術的な部分がGPU-Powered HTML5であるならば、考え直したほうがよいのではないかと感じました。

GPU-Powered HTML5はユーザが求めているのでしょうか?Windows7への最適化は必要なのでしょうか?まずそこが疑問に感じるところです。

Webのエンジニアでも、閲覧推奨ブラウザがSafari5やChrome6というWebの最新技術ばっかで構成された会社のWebサイトを平気で作ったり、ユーザを全くもって無視し、己の自己満足だけで作ったりと、かっこつけでナルシスト的なエンジニアが増えています。

IE9は、そういったかっこつけでナルシスト的なエンジニアと全く同じことをしており、使う側のことを考えていないと感じています。

MicrosoftはOffice2007の不評さを知っているはずです。Office2007は、使う側のことを考えていないアプリケーションの代表であると思っているのですが、MicrosoftはIE9でまた同じことを平気でやっています。

仮にXPのシェアが20%や10%切ったのであればXPに対応しないのは分かります。いずれXPに対応しないバージョンはでるでしょう。しかし、それがIE9というバージョンで本当に良いのでしょうか?

「おもっきってXPに対応しないことにした」と言っておられましたが、おもっきりすぎたのではないかと納得できない部分は多数あります。

という具合でグダグダと書きましたが、XPユーザを無視することはちょっと考えなおして欲しいというのがまとめです。

ちなみにセッションのスライドは下記より見れます。
ついに登場!Internet Explorer 9.pdf