【書評】Webアクセシビリティ完全ガイド―2010年改正JIS規格対応

Webアクセシビリティ完全ガイド―2010年改正JIS規格対応は、発売日に購入していたのですが、ようやく読みましたので書評を書かせていただきます。

この本は、以前に書かせていただきましたWebアクセシビリティJIS規格完全ガイド 改訂版[書評]の改正版です。

2010年8月に、JIS X 8341-3の改正版が発行されました。改正版であるJIS X 8341-3:2010は2004年版と比べると世界標準に近づきつつある規格となっています。この本は2010年版のWeb JISを分かりやすく書かれている本です。

構成

本の構成は、WebアクセシビリティJIS規格完全ガイド 改訂版[書評]とほぼ同じです。第1章は、JIS規格化の背景やアクセシビリティについてが述べられています。障がいを持った方がどのような方法でWebにアクセスしているかどうかが分かります。なのでどのような属性の人たちがWebを利用しているかどうかを知る事ができます。

第2章は、Web制作者必読の章です。どのようにしたら2010年版のWeb JISに準拠できるかの実装方法が簡単ではありますが書かれています。どのように実装したらいいか分からないという声はよく聞きますので、この章を読むと基本的な実装方法を知る事ができますので、すぐに実践できると思います。また、2004年版にはなかったテスト方法についても書かれています。このテスト方法が2010年版の良いところです。

第3章は、特にWebサイトを担当する人、企画する人、製作する人、Webサイト製作会社にサイトデザインを依頼する人など、Webサイトの仕事に携わる人すべての人が読むべき章になっています。

感想

感想は、2004年版のときと同じです。Web JISやアクセシビリティの基本的なところは把握できるようになると思いますので、ぜひ多くの人に読んでほしいです。

2010年版のWeb JISは、等級A、AA、AAAの3段階に分かれています。現時点の技術では、等級AAAへの準拠は非推奨と言われているので、等級A、AAの達成基準をしっかり把握することが大事だと思います。JISに準拠すれば当然ながらアクセシブルなサイトは出来上がります。しかし、その前にどのような人たちが、 どのようにWebを利用しているのかを知ることが一番だと思いますので、第1章と第3章もしっかりと読んでほしいと思います。